タイトルがすべてな、とりとめのない雑記。
2年くらい前、職場で「メンバの相互理解のため全員MBTI診断(といいつつ実態は16Personalities)をやって共有しよう」というムーブメントがあった。自分はこの手の"心理学のフリをした性格占い"がとても嫌いなので参加しなかったという社会性のない話なのだけれど、それはさておき、チームメンバの好きな仕事・苦手な仕事・モチベーションを共有すること自体は大事なことだと思う。
具体的な失敗談だが、技術チームに突発的に大量の営業事務が発生し、事情により事務・営業の支援は受けられず、自動化もアウトソースもできないという事態に陥ったことがあった。自分は「技術チームにこれをやらせたら離反してしまう」と思い、自分で抱え込んで胃酸を吐きながら処理したが、山を越えてからわかったのは、メンバのうち何人かは事務処理が嫌いでなく、自分よりもはるかに仕事が早いということだった。
同じようなスキルセットの人が集まったチームであっても、自分の苦手が誰かの得意ということはあるのだ。もちろんその逆も。自分が「これは自分でやりたい好きな仕事だけど、自分が楽しい仕事ばっかりやっていては悪いので人に譲る」と判断したものも、いくつかは間違っていたのかもしれない。(間違ってても経験を積む必要はあるけれど)
得意苦手はもちろんだけれど、価値観も人によって違う。対人仕事が好きな人、技術をやっていたい人、職位を上げたい人、プライベートを重視したい人、などなど。
新しいチームにリーダーとして入ったとき、相手の懐に入るのが得意でないとメンバのこういった価値観を知るのに時間がかかり、けっこう苦労するので、なんかぱっと示せるものがあればなーとぼんやり思っていたら、偶然「キャリア・アンカー診断」を見かけて、これはいいなと思った。
キャリア・アンカー診断
キャリア・アンカーとは、「自らのキャリアを選択する際に、最も大切な価値観や欲求のこと」だそうで、8つに分類される。上記のWebサービスでは40問の質問に答えることで、8つのスコアがそれぞれ何%なのかが示される。
問いは具体的な価値観を問う内容で、変に抽象的だったり人によって受け取り方が変わるようなものはない。また、"性格"などといった曖昧なものは扱わない。
以下は自分の結果。専門性志向が1位、挑戦志向が2位とのことで、まぁそうだなと思う。GMの低さから垣間見えるヤバさ。
メンバが何に価値を置いているかを考慮することで、チームにとっても個人にとってもより良い仕事の分担ができると思うし、本人同意の上でメンバ間でも共有されているのが良いんじゃないかなーと。
ただ、価値観は変わっていくものなので、あまり若いうちは価値観を自分の中で固めないほうが良いと思う。もちろん人によるけれど。